１３７こ：こんな時だけ。 ページ47
―月島side―
「蛍くんこれ」
『うん』
「皮むいてください」
『うん』
料理に関しては僕は口出せない。
Aの方が断然上手いから。
『何作るの？』
「肉じゃがと、だし巻卵とお魚焼こうと思って」
『.......おお』
こんな事言って、
簡単に作っちゃうから凄いと思う。
手際もいいし。
「お豆腐も使ってもいいかな」
『いいんじゃないの』
「じゃあお味噌汁も作ろうかな」
『........』
そんなに沢山作るんだ。
凄いな。
「私、じゃがいもの皮剥くの慣れないんだよね」
『僕やるよ』
「え、あ、平気だよ、大丈夫」
『はい貸して』
「.....すいませんお願いします」
『ん』
いくら料理が上手いってい分かってても、
小さい手が包丁を持っているの見ると
やっぱり危なっかしい。
いつ指切るかハラハラする。
「蛍くん上手だね」
『このくらい普通にできるし』
「さすがだね！」
『当たり前じゃん』
なんでそんなにニコニコしてるの。
もういちいち可愛いな。
「.....あ゛ーー.....うう、」
『どうした』
急に変な声出すから、横を見ると
『うわ、泣いてる』
下を向いて堅く目を瞑ってた。
犯人はもうわかった。
『タマネギはしょうがないよね』
とばっちりくらいたくないから
ちょっと離れとこう。
「....ああ........目が....」
『頑張れ頑張れ』
「......ッ....だあああ.....、目がああ...」
『根性見せろ』
「くぅッ....」
Aが闘っている間に僕の仕事は終わった。
うーうー言いながら
頑張ってるAを見てて面白い。
「.....あ゛ーーー...終わった」
『次何したらいいの？』
「次？うーん、じゃあ剥いたの切って」
『うん』
「私はお魚焼くね」
『焦がさないでね』
「がんばります」
色々心配だ。
大丈夫だろうけど心配だ。
僕もう親じゃん。
「蛍くんそれ切ったら炒めてください」
『うん』
Aが僕に指図するのは
こんな時くらい。
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藤(プロフ) - 華恋さん» ありがとうございます！！がんばりまっす！ (2016年4月23日 16時) (
レス) id: 93c9e7a983 (このIDを非表示/違反報告)
華恋(プロフ) - 最初からここまで読んできました！やばいです！キュン死にしそうです！定期的に読み返してしまうくらい素敵だと思います。更新頑張ってください(*´-`*) (2016年3月6日 4時) (レス) id: 9369509648 (このIDを非表示/違反報告)
藤(プロフ) - 月島むつさん» ごめんね更新遅くて泣 頑張って更新しまする (2016年3月5日 15時) (レス) id: 23a9472844 (このIDを非表示/違反報告)
藤(プロフ) - マロ様さん» 了解です！！頑張ります！！ (2016年3月5日 15時) (レス) id: 23a9472844 (このIDを非表示/違反報告)
月島むつ(プロフ) - ふ、藤…ちゃん…死にそうなんだけど…死なせる気かあああああああっ!! (2016年2月28日 17時) (レス) id: e37153b198 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤
| 作成日時：2015年7月27日 23時
