日常2 ページ3
家を出ると、夏の日差しが眩しく照らした。
朝もまだ早いので暑さはそうでもなかった。
「いってきます」
鍵を閉めて階段を降りる。
2階建てのアパートに住むわたしは一応防犯のために1階はやめた。買い物帰りは少々つらい階段だが、運動不足のわたしにとっては丁度いい。
ケイと出会った公園を通り過ぎ、歩いて10分のところに最寄駅。そこから1駅分歩いてちょっとのところにある路地裏のコーヒーショップ。わたしはここで働いている。
「おはようございます」
店先で花壇の手入れをしている店長の室井次郎さん(通称:ムロさん)。37歳の独身で趣味はコーヒー。世界中を回ってコーヒー豆を入手したり、とにかく好きらしい。
それと最近のブームは花らしいが、なにやら花屋のマキちゃんに対して下心が見られる。
「おはよう！今日もいい天気だね」
笑顔は爽やかだが代謝がいいらしく汗っかきだ。まだそんなに暑くないのにもう額には汗がすごい。
「ムロさん間を見て中に入ってくださいね。脱水症になりますよ。」
ムロさんは笑って
「本気で心配してるのか、汗っかきをからかってるのか、どっちかな？」
と言った。
「どっちもです笑」
わたしも笑顔でこたえた。
カランカラン…
店に入ると先に出勤していたわたしより2つ上の27歳、島 佑樹がいた。店長と佑樹さんは従兄弟で、4年前に2人でこの店をつくったらしい。
「おはようございます」
冷蔵庫の在庫を確認していた佑樹さんが振り向き、なにも言わずに作業に戻った。
「…おはよう」
少しの間を置いて挨拶が返ってきた。いつもこんな感じだ。
佑樹さんはこの店のシェフとして働いている。
ムロさんとは逆に寡黙な佑樹さんとはあまり目を見て話すということがない。
たまには目を見て語り合ってみたいものだ。
そんな佑樹さんの横を通りロッカールームへ。
着替えをして仕事に取り掛かる。
まずは店の掃除だ。
ホールに加えキッチンやトイレもやるので手際良くやらないと開店に間に合わない。
店は10時に開けて夜は8時に閉める。
ランチもやってるのでお昼時は忙しいが夜はなかなか暇で、早いと夕方にはあがらせてもらえる。
「今日のランチメニューはなんですか？」
厨房で仕込みをする佑樹さんに尋ねると、いつもの通り作業をしたまま
「シーフードカレー、ナポリタン、以上。」
と無愛想に言った。
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らんたろう(プロフ) - まるさん» 知りませんでした！教えて頂きありがとうございます(^^) (2018年10月18日 12時) (
レス) id: 7ab9b5d42a (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年10月17日 21時) (レス) id: 479cad478a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らんたろう | 作成日時：2016年8月18日 22時
