その距離、7700km 【カリブラ/ジロー】

26話 ページ27

早い事に季節は過ぎて、6月。
毎日じめじめ、梅雨ってやつだ。

洗濯物は干せないし外に行くこともできない。
必要最低限の買い物には行くけど、車。
毎日部屋で過ごしているが、
遅れてやって来たミノの荷物が増えて、
3人で住む1人部屋はもっと狭くなった。


しかも不幸なことに、エアコンが壊れて使えないときた。




ジョージ「じめじめじめじめ…あーやってらんね！！」

ジロー「ばかたれがぁ！」

ミノ「言うともっとじめじめするからぁ」




各々漫画読んだり楽器弾いたり編集したりしてるけど、
本当に、暑くて湿気がやばくて死ぬ………。




ジョージ「よし、じゃんけんしよう。
　 負けたやつ、アイス買いに行け」

ジロー「やってやるわ文句言うなよ？」

ミノ「はいじゃーんけーん…」




ピーンポーン




タイミングよくインターホンが鳴る。
客なんて滅多にこないから、誰だろうと口々に言う。




ジョージ「はーい…？あ、A！」

貴『こんにちはー…ってあっついこの家！』

ジョージ「エアコン壊れててさー参ったよ」

貴『え、辛い。ってかうちくればよかったのに？』

ジョージ「え、悪い悪いむさ苦しい男3人で」

貴『全然気にしないよ！ちょうどね、アイス作ったから
　 おすそ分けにきたんだけど、ここじゃ溶けそうだし笑』

ジロー「行くAんち」

ジョージ「いきなり出てくんな！」

貴『やほージロー！おいで〜暇してたし！…ん？3人って言った？』

ミノ「俺です〜」

貴『あ、どうも〜』


ジョージ「まって暑い離れろ」

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