出会いは突然で、奇跡的に。【Fischer's シルクロード】 (ページ44)

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42話ページ44

卓球を終えて部屋に戻る。
みさはもう一度風呂に入りに行った。

布団を敷き、各々好きな場所に寝転がる。

ン「あの宗介って人さー何なんだろうね？」

ンダホの唐突な言葉に、
メンバーたちが話をしはじめる。

マ「何なんだろうって、なにが？」

ン「みさちゃんの仕事仲間って言ってたけど、
　なんの仕事してるのかなーって」

ダ「なんかエリートって感じだったけど」

ン「それに仲よさそうだったし」

ザ「確かに、仕事仲間ってだけじゃなさそう…」

ぺ「かっこよかったしねぇ」

モ「みさも心許してるみたいだったし」

ン「シルク、どう思う？」

シ「…知らね。昔あいつがどんなやつで、
　どんなことしてたかなんて知らねーし。」

あー本音をがっつり出してしまった。
嫉妬ってやつだ…無意味な嫉妬。

ン「シルクってなんで恋愛のことになると
　こんなにわかりやすいんだろう？？」

シ「あ？」

マ「本当な笑」

シ「なんだよ、別に恋愛なんか…」

ン「俺たちが分かってないと思ってる？
　何年友達やってきてると思ってんの？笑」

…もしかしなくてもバレてるのか。
メンバーを見ると、ニヤついたり笑ったりしている。

シ「…情けねーわ、俺ってこんなに女々しかったっけか」

モ「情けなくなんかないよ。普通のことでしょ。
　だけどうだうだしてるのもシルクらしくないね」

シ「…俺は宗介ってやつの知ってるAを知らない」

モ「そうだね、過去をもう一回見ることはできないし。
　でも、あの人が見たことない今のAを、
　シルクは見て、知れるってことなんだよ」

モトキの言う通りだ。
過去に戻ることはできない。
過ぎてしまったことは悔やんでもどうにもならない。

今、俺がみさと一緒にいることが大切なんだ。

シ「ありがとなお前ら。みさと話すわ」

そういうと、みんな笑ってくれた。

　