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"お兄ちゃん" ns×kn ページ25

『ね、きもちいい…?』



「…」




『もっと喘いでもいいんだよ?



ね、きもちいいって



思ってるんでしょ?』




「…喘ぎ料は3万円です、」




『は?』




「喘いでほしいんだったら



お金払ってください、




そしたらあなたの



お望み通りにします、」




『ふざけんなよ、



お前の一夜買っただけで



5万円も使ったんだぞ!?



クソガキのくせに、




金払わないから



自力で喘がすわ、



お前が啼くまでやるからな、』





ああ、



今日も汚れてく。





汚い汚い俺のカラダ。








「…」



深夜、



家に帰ってきたら



灯りがついてた。




「一世、おかえり」




「…まだ起きてたの、」




「うん、一世のこと待ってたからさ」




「…」




「ねぇ、



今日もカラダ売ってきたの?」




「…那須には関係ないじゃん、」




「いや、あるよ。




いい加減やめなよ、



母さんも心配してるよ、?」




「元々俺の母親じゃないし、」




那須は義理の兄。



俺の父親が那須の母親と



出逢って、再婚した。



那須の母親は



俺を腫れ物みたいに見てくる。




俺は父さんが母さんと



離婚した時に、



生活していけるお金がなくなると



思って、



それからカラダを売るようになった。





でも那須の母親は



それを知って、



俺に口をきかなくなった。




「もう家族で住んでるんだから



そんなバイトしなくていーじゃん?」




「俺の勝手でしょ、



どうせ那須も気持ち悪いとか



思ってるくせに、」




「思ってないよ、そんなこと。




…てかそろそろ那須じゃなくて



お兄ちゃんって



呼んでくれてもいいんじゃない…?」

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作者名:あおそう* | 作成日時:2019年5月7日 17時

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