マネージャーのやりがい ページ8
もう何本シャカシャカしたのか分からない。そのくらい量が多い訳だが……
『よいしょお〜』
完成だ!さあこれをみんなの元へ持っていこう。
先にレギュラー達に、その後二軍や三軍の彼らに。ちゃんと飲めるものは出来たはずだからよっぽど飲んでくれるかなぁ……
『うぇす、これ作ったよ。この辺置いておくから勝手に持ってってね。使ったタオルはこのカゴによろしく。』
幸村「はいどうぞ♡って手渡しじゃないの?」
『しないですけど。幸村くんはマネージャーに何を求めてるの???』
幸村「ちぇ」
舌打ちすんなよ、可哀想でしょ。私がな。
『じゃあ私あっちの子達のとこにも持って行くからまた後で。』
そう言ってレギュラー達の元を去って、次に向かった。カゴを両手に持ってコートに入る。うーん、もっと持てそうだけどさっき危ないって言われたし……女子って弱く見られがちだなぁ
『これ、ドリンクね。飲み終わったら元に戻して置いてね。タオルは使ったらこのカゴに。』
部員「えっ、俺たちの分も用意してくれたんですか?」
『えっ、違うの?だってマネージャーだし……』
部員「い、いえ!ありがとうございます!すごく助かりました!」
『そう、なら良かった。練習頑張ってね。』
頑張る姿はいくら見ていても良い。まだ中学生なんだ、この人たちは。近くて2歳しか変わらない私が言うのはおかしいかもだけど、未来あるっていいなぁ。
こんな事をしただけなのに喜んでくれる。キラキラと輝く笑顔、純粋な彼らを見ていると私まで白く染まりそう。
私にはまぶしすぎた。
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作者名:朝 | 作成日時:2022年8月9日 14時