ごめんなさいの言葉 ページ29
体操服に着替えてコートへ向かうと挨拶をしているのが見えた。急ぎながら向かうとちょうど各自解散したようだった。
幸村「……あ、藤蝶さん!」
赤也「A先輩?!?!」
幸村くんの声で私の存在を知ったヤツらが次々とわらわらやってくる。デケェよ、囲むんじゃない
『何も言わずに休んだこと、申し訳ございません。私は皆さんをサポートする為の人間なのに逆に迷惑をかけてしまい……』
そこまで言ってピタリと止まる
私、無意識に猫かぶってるな……
赤也「A先輩ってそんな喋り方でしたっけ?」
『あ、いや……クラスでは……うん』
幸村「ま、俺はとりあえず藤蝶さんが来てくれた事が何より嬉しいよ。逃げられちゃったかと思ったもん」
そんなことはしない。はず
幸村「それより……」
言葉を溜めて何かを言おうとしている。何だ
皆が幸村くんの方をじっと不思議そうに見つめる。
幸村「合宿の日程が決まったよ!今週金曜日の業後に部活をやらないでそのまま行くことになった。今日は水曜日だから明後日だね!」
ニッコリと言うが、数泊する合宿の日にちが明後日とは、準備させる気が無いのか……まぁ2日あれば余裕だろうが。急すぎない?
周りを見るとまたか……みたいな顔してる。いつもかよおかしいだろそれは。
幸村「藤蝶さんは初めてだから言うと、この合宿の主催者が急に連絡を寄越すものだから……
跡部ってなんであんなに計画性ないんだろう」
跡部という言葉に引っかかった
『跡部……??』
聞いたことがあるような
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作者名:朝 | 作成日時:2022年8月9日 14時