哀れみ ページ28
栗田side
なにより、心海本人はもっとだ
私は横浜に近い位置に住んでいる。そのため「ポートマフィア」という言葉はよく理解している。
あそこは大都市、まれに用があって出かけるが物騒だ。必ずどこかから銃声が聞こえる。知らないうちに指名手配犯とすれ違う事もある、それくらい。
あぁ、彼女に目をつけられた藤蝶さんは可哀想だ。近いうちにここから消されるだろう。
心海様は気に食わない相手が居たら権力を使って叩き潰すような人。
あぁ可哀想、あなたは悪くないのにね。
ー 栗田sideおわり ー
、
『……んー?』
体を起こすとクラスの人は少し少なかった。時計を見ると時刻はすっかり夕方だ。午後の授業を寝て過ごしてしまった。
柳「起きたか」
『柳くん……私起こされてなかった?』
柳「いや、起きなかったの方が正しいな。」
先生は諦めたらしい。普段は成績も優秀で授業態度も素晴らしいほどいい事を理由にほっといてくれたらしい。教師としてどうなのそれ
『帰らなきゃ…………あ、違う、部活……』
柳「随分調子が悪そうに見えるが」
柳くんは自分の目の下をトントンと指し言った。
『酷くないから大丈夫。そんな事より、みんなに迷惑かけたし謝りに行きたい。行こう』
柳「…………あぁ」
私と柳くんはテニスコートへ向かった。
そういえば、柳くんは私が起きるまで待っててくれたのか。申し訳ないことしたな……
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作者名:朝 | 作成日時:2022年8月9日 14時