RYUHEI × ??? ページ9
雨と風の吹く嵐の途中で
駅は水面に浮かんでいる
轍が続く靄の向こうを
1人で眺めて歌ってた
そうだ、あなたはこの待合室に
土砂降りに濡れてやってくるだろう
その時は、笑顔でいよう
もう二度と忘れないように
あの日俺にくれた不細工な花
俺は気に入らなくて突き返したのに
あなたはどうして何も言わずに
ひたすらに謝るんだろう
悲しくて歌をうたうような俺は取るに足らなくて
あなたに伝えなきゃいけないんだ、
あの花の色と匂いを
そうだ、あなたはこの待合室に
風に揺すられてやってくるだろう
その時はきっとぐしゃぐしゃになって
何も言えなくなるだろうな
いたずらに遭って笑わされていた
バラバラになった荷物を眺めて
一つ一つ拾い集めて
思い浮かべたんだ、あなたの姿を
はにかんで笑うその顔がとても寂しくて
この嵐がいなくなった頃に
全てあなたに伝えたいんだ、
苦しいとか悲しいとか恥ずかしくて言えなくて
曖昧に笑うのをやめられなくなって
じっと、ただじっと蹲ったままで
嵐の中あなたを待っている
悲しくて歌をうたうような俺は取るに足らなくて
あなたに伝えなきゃいけないんだ、
あの花の色とその匂いを
はにかんで笑うその顔がとても寂しくて
この嵐がいなくなった頃に
全部、全部あなたに伝えたいんだ
花、あなたがくれたのは花
花、Aがくれたのは
不細工で綺麗な、花
_____________________________________
RYUHEI × 米津玄師「花に嵐」
7人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はとぽっぽっぽ | 作成日時:2023年2月4日 1時