みんなの愛、全部ちょーだい！

番外編【嫉妬】kzh ページ39

side葛葉【恋人、同居】










思ったより本社の仕事が長引いて、帰宅したのは21時





クソ長すぎんだろと毒を吐きながら、アイツがいるであろう部屋にノックもせず入る






『あぁ〜、この時はこっちの方がいいかな？』




叶「んーそうだね、ふわっちとかがどうせ暴走するだろうし余裕もって考えた方がいいかも」





叶と案件配信の打ち合わせをしている





案件なら仕方ねーかと一旦リビングへと戻りスマホを弄る




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時刻はもう23時を回る





お互い共有してるスケジュールには18時から叶と打ち合わせとあるのでもう5時間もしていることになる





「…おせぇ」






そう思いまたAの部屋に入ると





『えぇ〜、あのカフェやっと出来たんだ！』





叶「そうそう、今期間限定でスイーツバイキングもやってるみたいだよ」






『そうなの？！いきたい！！！』





叶「そうそう、じゃあ今度いく？毎日頑張ってるAちゃんにご褒美」





『いいの？！いきた「おい」…い』






「ダメに決まってんだろ」





案の定打ち合わせはもう終わっていて、叶と談笑してるA





は？叶と2人でカフェでスイーツバイキングなんて行かせるわけねーだろ






そう思いAの言葉を途中で遮る






「ヒトのもんの手ぇ出してんじゃねーぞ」






そういい叶との通話を強制終了させる






「A」






ﾋﾞｸｩ！






名前を呼ぶとえげつない程肩が跳ねるA






「お前はオレの彼女だよなぁ？」







『うっうん！そうです！！』






「それなのに叶と2人でカフェでスイパラ？それは見過ごせねぇなぁ」







『………嫉妬しちゃった？』






「なっ」






こいつは変なところで敏感だ






普段は馬鹿だのアホだのポンコツだの言われてる癖に








「〜ッ！！あぁそうだよ！悪いですかぁ？！？！自分の彼女が他の男に取られそうになって嫉妬したら悪いスカァ！？」






「こちとらお前が他の人にいつ目移りするのか怖くてヒヤヒヤだっつーの…」






『葛葉くん』







そうオレの名前を呼んでオレの首に手を回し抱きつくA







『ごめんね、心配させちゃって』






『私は今も昔も葛葉くんが大好きだよ』







大好き






そのワードが出てくるだけで一瞬で機嫌が治る自分に呆れる








治らねーかと思い、Aを抱きめかえし肩を顔をうずめる











「あんま心配させんじゃねーぞ」

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