ON-love ver.- 【Y.yokoyama】 (ページ6)

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００５・問題児コンビページ6

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東海林side

こいつのこと、多分好きな倉島と組ませればいいのに。

聞き込み捜査は、俺と、藤堂のコンビ。

……みんなは、多分気づいてないけど。

こいつ、異常だろ。

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……スリまで、働きやがって。

エリートのだった癖に、金ないのかよ？

気づかないわけ、ねぇだろ。

強くあたるのは、こいつが犯人だってわかってるから。

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東海林「おい」

A「はい？」

東海林「お前今いくつ？」

振り返る彼女の口の中には、さっき話を聞いた人に貰った飴が含まれている。

あほっつら、しやがって。

ヒトには、愛される体質らしい。

A「ハタチ」

東海林「いつからこの仕事やってんの」

A「えーっと、18歳からですね」

東海林「………はぁ？」

A「ん？」

東海林「警察学校ちゃんといった？」

A「？、わたし珍しいんです。特例？なんで、学校なんて行ってません

…んあ、飴ちゃん終わっちゃった」

東海林「……あっそう、」

こいつに、そんな力があるなんて思えないけど。

18歳って、……まじかよ。

A「東海林先輩も、すごいんじゃないんですか？」

東海林「はぁ？」

藤堂が、俺の隣まできて覗き込むように言う。

また、口を開こうとする。

でも、それは遮られた。

？「うぁっ！」

がたがたがたっ！

階段から、地味な男が落ちてきた。

それから、夫婦も下りてきて、その男を中島先生、と呼んだ。

時計が、落ちたまま。

左に人がいるという感覚が、なくなる。

東海林「おい、」

A「……中島先生？」

中島「え、はい？」

A「かっこいい時計落としましたよ？」

中島「……あ、ありがとうございます」

A「いーえ、……なんです？」

中島「あ、いえなんでもないです、すみません…」

そいつは、藤堂の顔を見とれたみたいに数秒見つめて、

夫婦に挨拶してから去って行った。

A「……？」

東海林「…、すみません、警察のものですが」

A「へぇ、偶然ですね」

過去に宮原に襲われた被害者、宗田早苗の家。

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消えた命は、ゆらりと彷徨う。

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