ON-love ver.- 【Y.yokoyama】 (ページ4)

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００３・警視庁の天使ページ4

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東海林side

倉島「え、スリ？！」

東海林「あぁ、」

清水「それって、どれくらいとられたんです？」

東海林「財布に入ってる金ｚ…」

全部、といおうとした瞬間。

ここらへんの雰囲気が、ガラッと変わったのがわかった。

ざわざわ、し始める。

ガンさんが廊下から歩いてくる。

後ろには、…女？

厚田「えぇ～…本日から俺らの捜査班に入ることになった、刑事」

A「こんにちわ！とう、藤堂Aです、よろしくです」

白い肌に、大きな瞳。邪魔そうな前髪は左にながしていた。

小柄な身体で、左手にはぐるぐるに包帯が巻かれている。

、変な格好。

こいつ、本当に刑事なのか…？

A「ガンさん、席はあそこでよろしいです？」

厚田「あぁ、」

はぁい、とのんきに返事して、鼻歌交じりに倉島の隣に座る。

もちろん、視線はその子のところに集まるわけで。

A「んあっ！」

東海林「…え？」

突然その子は、俺の顔を見てにこにこしだした。

…気持ち悪い、やつだと。

思った。

A「とうかいばやし、さん？でしたか？」

東海林「……しょうじ、です」

A「あれ？そうですか…？」

………なんだ、こいつ。

倉島「あ、あの！俺の名前…」

A「けいいちろー先輩！んは、あってます？バイク、可愛いですね」

倉島「は、はい…」

……なにときめいてんだよ、

清水「、もしかしてその包帯って、あの組と戦ったときの？」

A「え？違いますよ、これはファッション」

清水「え？でも300人の組を一人でやっつけた、警視庁の天使！って今、

めっちゃ話題やないですか！もしかして傷のつけずに帰ってきたって、マジですか…？」

……確かに、人質を30人ほど取って立てこもった組を俺らより

出世コースの奴らが息の根を止めたって、ニュースとかでもやってたし。

…一人で？傷なしで？

…天使？笑

A「とうかいばやし先輩、なに笑ってるんですか」

東海林「…しょうじ」

A「…で？」

東海林「なんでもねーよ」

A「そうですか？」

ぷるるる……

電話が、なる。

ー仕事だ。

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立ち上がった彼女からは、妙にいい匂いがした。

この匂い、…どこかで…。

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黒い、影。

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