８人目 ページ9
『う、う〜ん...』
あれ？...私、今まで何してたんだろう。
それに、ここはどこだろう...？？
辺りを見渡した。
黒を基調とした家具がおかれていて全体的にゴシックな雰囲気の部屋だった。
知らない部屋のベッドで目が覚めるってなんだか怖いな...。
『...！』
足音が聞こえる。
誰かが来る。
ガチャ
「A！良かった、起きたのね。」
「おぉ！A起きたんだな！心配したぞ？」
『ク、クロエ！それにカルロスも...！！
...？？って事は？』
「ここは私の部屋。Aを探してやっと見つけたと思ったら、急に倒れるんだもの。心配したわよ...。」
えっ、そうだったんだ...！！
「一体何があったんだ？アイツに何かされた訳じゃないんだろ？」
アイツ？ソウル..の事かな。
どうだろう。
『私、わからないの。』
「「え？」」
なぜだろう、思い出せない。
何があったのか、自分でもわからない。
『私としては、昼休みからの記憶がないの。なにかあったはずだけど、でも、やっぱり何も覚えてない。』
Aの発言を聞いて二人も黙りこんだ。
ソウルに何かされたわけじゃないというのは薄々わかっていた。
でも、それ以外に何があるのかと聞いてみれば、”覚えていない”と言うのだから。
Aも含め、３人は予想もしなかったこんな事態に頭を悩ませた。
「熱はない？」
クロエが聞いた。それぐらいしか、聞けなかった。
『大丈夫、熱はないみたい。』
クロエもカルロスもただAが心配でしかなかった。
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ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名：ぷらすまいなす | 作成日時：2018年9月16日 2時
