紺青の拳【黒羽 快斗】2

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No side









ワイヤー柱にしばられたリシは、体を動かしてなんとかワイヤーを解こうしていて、しかし、ワイヤーはまったく緩まず、リシはコナンとキッドを見ていた








リシ「なっ、何をするんだ!僕は首謀者である2人を捕まえようとしていたんだ!」









コナン「下手な芝居は止めるんだな、リシ･ラマナサン」








コナンはフルネームで呼んだ







キッド「アンタが黒幕だということは、わかっている」








リシ「クッ………」








コナン「最初に疑問を持ったのは、現場に残されていたキッドの予告状だ」









キッド「警官が予告状に気づいたのは、リシ、アンタが現場に到着してすぐだったよな？」









キッドがたずねると、リシは目をそらした








コナン「そしてさっき、レオンさんはどこにいるかと聞いた時、アンタの疑いは決定的になったんだ」







リシ「何………!?」








リシは驚いてコナンを見ていた








キッド「レオンさんほどの自惚れの強い人が、計画の達成を目前にして、海外に逃げるわけがない。きっと一番見張らしいい場所で見物しているはず……そのことにアンタが気づかないはずがない!」









リシ「…………驚いたな、あれは僕を試していたんだな」









コナン「全ては5年前、お父さんの事故が計画の始まりだったんだね」








コナンがそういうと、持っていたスマホの画面を見せて、それは5年前のシンガポール新聞の記事だった









手錠をかけられた男が報道陣に囲まれている写真があり、男のわきにいるのは、シェリリン･タンだ









コナン「『海洋学者こ ろ し、否認の容疑者一転して罪を認める』。確か………中富さんがシンガポールを訪れたのも、5年前だったよね」








中「い、いや、俺は……」








コナン「犯人をレオンさんが捕まえ、シェリリンが弁護し、有罪を認めさせた。ただの偶然だと思えない」

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