紺青の拳【黒羽 快斗】2

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No side









ワイヤーに引っ張られた海賊達も足を滑らせて鉄骨から落ちていった







海賊「うわあああーっ!!」







海賊「こらぁ!!おろせー!!」








ハンググライダーを開いたキッドは海賊達に手を振ると、飛び去っていった









基部を砲撃されて黒煙を吹き出したスカイパークは、展望デッキがある先端が下がり、僅かに動き始めていた








展望デッキの床が傾いて、海賊達がズルズルと滑っていき、階段を上って展望デッキに出た京極とAは、園子を下ろして床に座らせた








着ていたパーカーの紐を抜き取って、後ろを振り返ると、ジャマルッディンが追いかけてきていた









園「真さん、血が……」






真「園子さん、失礼します」








京極はいきなり園子の腰に巻いてある紐状のベルトをとき始めた









園「え……ちょっと何やっているの？こんなところで、真さん!?ダメだってー!!」








あ「(園子………めっちゃ顔、真っ赤なんだけど……見てるこっちもはずいって……)」









園「えっ!?きゃっ」








真「背負い結びです。園子さん、今度こそ絶対に離れないで下さい」






園「(……って、これじゃあ、離れたくても離れないけど……)」









真「Aさんは、安全なところにいて下さい」






あ「あ、はい」








ジャマルッディンが気合いの雄叫びを上げながら、京極に突進して、大きくジャンプして回り蹴りを放つ








京極は素早くしゃがんで蹴りをかわすと、右拳をつき出したが、ジャマルッディンが両腕でクロスして防いでいた

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