紺青の拳【黒羽 快斗】2

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No side








レオン『君の拳が危険を呼び、愛する人が傷つくかもしれない』









海賊達はじりじりと京極につめよってきて、半歩下がった京極は、周りを確認すべくサッと目を動かすと、意を決して駆け出した








園「なになになにー!?」








あ「えっ………ちょっ………待ってよ、京極さーん(ついていくの大変なんだけど……)」









びっくりしている園子を抱えた京極は、壁に向かってジャンプすると、そのまま壁をかけのぼって海賊達の頭上をこえて、空中で一回転して着地すると、猛烈な勢いで廊下を走っていく






それをついていくのに必死のAも走っていた







エレベーターで下りてきたユージーン達も加勢して、京極を追って、廊下を走った京極とAは、非常階段に出た









扉に鍵をかけて下をのぞくと、階段を上ってくる海賊の姿が見えた








さらに後ろで海賊がドンドンッと扉を叩いていた








園「来た来た来た!」








しがみつく園子を抱えて、京極は階段をかけ上がった






Aは汗だくになりながらも京極についていった







マーライオン･パーク近くの幹線道路には退避したパトカーが多数とまり、アイダン警部補らは歩道に立って、炎に囲まれた対岸のマリーナベイ･サンズを見ていた







パトカーの前にとまったリムジンから、ボディガードをつれたジョンハン･チェンがおりてきた









ジョンハン「これはいったいどういうことなんだ？」






アイダン「わかりません。海賊のほとんどがホテル内に………」








ジョンハン「中で何が起きているんだ………？」







アイダン「ここも危険です。下がって下さい」









アイダン警部補は、手すりに手をかけるジョンハンを制した

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