紺青の拳【黒羽 快斗】2

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No side






海賊「いたぞ!追え!!」






追いかけてくる海賊の1人が、いきなり発砲した







園「きゃあああ!」









叫ぶ園子を抱き抱えた京極は、素早く廊下のくぼみに隠れ、チラリと顔を出すと、すぐに発砲してくる







海賊「撃つな!女に当たる!!」









海賊達は銃をしまい、次々とナイフを出した









京極の腕の中で園子は、状況を理解できずにいた









園「ま、真さん………これ、どういうこと………」









京極は園子を見ると、海賊達の様子をうかがっていた







あ「(少しは状況を理解できたけど………どうなっているの………ほんとに……)」








観覧車『シンガポール・フライヤー』側の岸にいた海賊2人は、ライトアップされた観覧車の支柱を登り頂上からロケット弾をうちまくっていた









すでにマリーナベイ･サンズの周りは、火の海と化していて、真っ赤な炎が周囲に広がり、湾からふきつける風が火の粉や煙を夜空に舞い上がる









レオン「見ろ。結局全ては私の思い描いたとおりになるんだ。この街は焼きつくされて生まれかわる!」









地上にひろがっていく炎の波をホテルの屋上から見下ろしたレオンは、両手を広げて高笑いして、すると、リシがその口に銃を突っ込んだ









リシ「お前がみることはないがな……!」









憎悪に満ちた目で、レオンを睨み付け、海賊達がリシに気をとられていた時、両手をあげていたキッドが突然、手の中から煙幕ボールを出して、地面になげて、一瞬にして煙が巻き上がり、蘭達がいるプールサイドの方にも広がっていた









プールサイドにも煙がおしよせて、周囲は真っ白になり、蘭と小五郎を取り囲んでいた海賊達がゴホゴホとむせていると、蘭は海賊の1人に強烈なつきをくらわした







さらに煙をつきやぶるように高くジャンプして、残りの海賊達に回り蹴りを放つ

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