紺青の拳【黒羽 快斗】2

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No side









いつもなら大勢の人でにぎわうサンズ･スカイパークのプールは、客もスタッフも避難してしまい、閑散としていて、レオン、ジャマルッディン共に足を踏み入れた中富禮次郎は、誰もいないプールを見てヘッヘッヘッ………と笑っていた









中「こりゃあ貸しきりだなぁ!!」









階段を下りてデッキチェアが並ぶプールサイドに立つと、いきなりジャマルッディンが階段を飛び越えて禮次郎をデッキチェアから引き離した









中「ひっ、な、なんだよ!?………ね、眠りの小五郎!!」









階段の上に立っていたレオンは目を見張っていて、3人の間に緊張が走った








小五郎は太ももに両肘をついて腰かけたまま、一向に動く気配がなく、グーグーグー…………と小五郎の寝息が聞こえてきた









唖然としたレオンは、額に手をやって苦笑いした









レオン「…………わからん。この男のことだけは…………」









キッドに抱き抱えられたコナンは、ハンググライダーで空を飛びながら、スマホで蘭とAに電話をかけ続けていた………でも、電話回線が混雑していて繋がらなかった……









コナン「(ダメだ!!繋がらねぇ…………!)」









タンカーの船首に立っていた海賊がかたうち式ロケットランチャーを使って、放されたロケット弾がキッドのハンググライダーに向かって一直線につき進んだ









キッド「!!!」








キッドはとっさにハンググライダーを回転させて、ロケット弾をかわし、キッドがかわしたロケット弾は、海上でこを描き、マリーナベイ･サンズ前の通りに着弾した









すごまじい爆風が巻き起こり、走っていた車が吹き飛ばされて道路を転がっていった

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