紺青の拳【黒羽 快斗】2

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No side









コナンを肩車したキッドは、逃げ出す人々の流れに逆らいながら、マリーナベイ･サンズに向かい、しかしいかんせん人が多すぎて、さっきからほとんど進んでいなかった






キッドは人混みをすり抜けて、通路の手すりのところまでやってきた








コナン「まずい、この人混みだとホテルに近づけねぇ!!」









コナンは対岸のマリーナベイ･サンズを見て歯噛みした









マリーナベイ･サンズに行くには、もう１つの橋、ヘリックス･フリッジを渡らなければいけないのにその橋もまだ遠い………









さらにその橋の向こうには、タンカーが迫っていた








コナンを背負ったキッドは、キョロキョロと周囲を見回していて、観光船のバムボートがとまっている








桟橋で何かを見つけた









キッド「しゃーねぇ、一か八かだ!!」







走り出したキッドは、桟橋に向かっていて、桟橋にいる人達の中に、キッドの付き人である寺井黄之助がいた









キッドは寺井からプロペラ付きのエンジンを受け取り、船の向こうで変身し、桟橋の先から飛んだ









キッドのハンググライダーが海面ギリギリをつき進み、一気に上昇して、タンカーに向かって飛んでいく









男「あ、あれ、怪盗キッド!!」








女「キッドだわ!!」









桟橋にいた人達が夜空を見上げていると、警官達が走っていた









警官「キッドです!怪盗キッドが現れました!!」









無線で知らせる警官の背後を、寺井は帽子をかぶって歩いていた









キッド「(無事でいてくれよ……A」









キッドは彼女を思いながらマリーナベイ･サンズに向かっていた

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