魔法騎士団長と魔法帝のお気に入り 5冊目

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〜A〜



ホーマ｢これで時間は稼げるはずです｣


ミレア｢そうでもないみたいよ｣


ホーマ｢は……？ちょっと待てよ……。折り紙を凍らせて砕いた？どんな魔力してんだ｣


ハイト｢“堕天”したアイツは下手すりゃ魔法マニアより強いからな。しかも魔力量は……いい勝負かもな｣


アレキド｢殺す気でいきますか？｣


ハイト｢いいや。それも無駄だ。それにもう………限界だろ｣


止める止める止める


私が………止めるんだ！！！




｢氷創成魔法……っ｣


水が吹き出た！？


悪魔の盾(オグルエスクード)が全部壊れてる



ハイト｢お前やっぱバカだわ。出しっぱなしの水にそのまま蓋をしたら勢いよく噴射するに決まってんだろ｣


いたるところから噴水のように水が次々溢れ出る


そのせいで水位は一気に上がった




水に足を取られ動きが鈍る


建物の上に避難すると、水は私達を追ってきた



ハイト｢その水に触れたものは無条件で飲み込まれるぞ｣


だからハイトさん達はあんな上空にいたんだ


水に触れないように





ハイト｢ま、今のお前には関係ないか。助ける気ねーもんな？｣


｢？？｣


ハイト｢お前今……魔法を使う事だけに生きがい感じてるんだろ。そんな楽しそうな狂喜(笑顔)。初めて見たぞ｣


｢無駄口はいいから……。きなよ｣


ハイト｢あーめんどくせ。“堕天”しきってやがる。シューナ。Aの動き止められるか｣


シューナ｢いけます。影創成魔法“影の支配(イン･ジペイ)”｣


これは……私の影が私の動き(自由)を奪ってる


実体を持たない影だからこそ出来る芸当


ハイト｢このまま魔導書(グリモワール)だけ先に回収する｣


ハイトさんの作った雲の上に魔導書(グリモワール)を置こうと手が伸びる



これを取られるわけには……


私は…私は……もっと闘いたいんだ






アレキド｢あ…やべ…。来る｣


魔導書(グリモワール)を手放した瞬間、団員を捉える水を、私を支配する影を、全部を蹴散らして(無効化して)アスタ達が合流した

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