彼らと私 ページ35
A「...は...？」
動揺で情けない声しか出ない。
勇翔はしばらくして自分の発言に気付き、気まずそうにする。
勇翔「...あ...ごめ...ん」
A「え？や、いいの」
布団の中でこちらを向いていた彼は寝返りを打って、私に背を向ける。
勇翔「口、滑らしちゃった...」
A「...」
何も動揺なんてしてない...
そう自分に言い聞かせて何事も無かったかのようにお粥を作る。
A「っ！」
勇翔「え、どうした？」
A「なんでもない！」
鍋に指当てちゃって軽く火傷した。
思いっきり動揺してんじゃん...。はあ。
A「...ん、できたよ」
勇翔「ありがと」
お盆にお粥を乗せて勇翔のもとまで持って行く。
そして私は布団のそばに座った。
勇翔はゆっくりと起き上がって
私と彼は向かい合う形になった。
勇翔がゆっくりとお粥を口に運ぶ。
勇翔「...うまい...！」
A「ほんと？良かった〜」
勇翔「こんなうまいお粥初めて」
にこっと左の八重歯を覗かせる。
自分の作った料理を人に食べてもらって美味しいって言われて、嬉しくない訳がない。
A「じゃ、私の仕事は終わったから、帰るね」
勇翔「え...」
A「ん？あ、これ、今日配られたプリント類。はい」
勇翔「あ、ありがとう」
A「明日までに治して、元気に学校来るんだよ？」
勇翔「...うん」
ちょっとだけ寂しげな勇翔。
そっか。私が帰ったら家にひとりだ。
でも私は今日はバイト。
勇翔「ね」
A「ん？」
勇翔「明日、学校行けたら褒めて？」
A「ふふ、何ソレ。別にいいけど」
勇翔「あと、話したいことがあるんだ、また明日。」
A「うん、わかった。じゃあね」
別れの挨拶をして勇翔の家を出る。
さあ、気持ちを入れ替えてバイトへ行こう。
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☆あやちゅ☆(プロフ) - はじめまして！この話、めっちゃ面白いです！読んでてメンバーのキャラがとっても伝わってきます(*´∇｀*)これからも更新頑張って下さいね！ (2017年5月9日 17時) (
レス) id: 728d49e9a0 (このIDを非表示/違反報告)
麗稚-ﾗｲﾁｬﾑ//-(プロフ) - 華月さん» 学校名…結構悩みますよね、分かります(笑)尾張と三河、両方の親がいるなんていーですね♪私はお母さんがお母さんの友達に影響されてて三河弁たまに使う名古屋人とお父さん側は私から見てお婆ちゃんはめちゃくちゃ名古屋弁濃いという…(笑)これからも楽しみにしてます♪ (2017年4月2日 22時) (レス) id: 6c14204266 (このIDを非表示/違反報告)
そらいろマフラー(σ*´∀｀)(プロフ) - 華月さん» そーなんですね!!わざわざすみません_(..)_ ありがたとうございます!!(^O^)作品とても面白くて楽しみにしてます(≧∀≦) (2017年4月2日 19時) (携帯から) (レス) id: 85f4eb0786 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - そらいろマフラー(σ*´∀｀)さん» 多分、方言、だと思います。体がだるいとか気持ち悪いとか、体調悪いときによく使います。 (2017年4月2日 14時) (レス) id: 6be17fdebb (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - 麗稚-ﾗｲﾁｬﾑ//-さん» ありがとうございます！学校名は結構考えました笑。頑張ります！ (2017年4月2日 14時) (レス) id: 6be17fdebb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華月 | 作成日時：2017年2月22日 19時
