特殊 (ページ8)

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バイブ音で目が覚める。

涼介からお腹すいたと謎のメッセージ。

、、、仕事終わったの？お疲れ様でいいか。

送信すると、秒で帰ってくる。

《焼肉いく、今どこ？》

もう勝手に一緒に行くことになってた。

いいけど。

そこでやっと実はもう次の日で、僕はソファーで12時間以上寝ていた事に気づいた。

もう明日が今日じゃん。13時？

《家、寝てた。今から準備する》

《わかった、迎えに行く》

《ありがと》

急いでシャワーを浴び、髪を乾かす。

バッグにナプキンと痛み止めが入っていることを確認し、帽子とマスクを着用したところで着いたとメッセージがきた。

マンションの下に降り、涼介の車に乗り込む。

「涼介、ありがと」

「マジで寝てたの？」

「寝てた、眠かったんだよね」

すげー！と2人で笑い合う。

涼介は今日ドラマの番宣収録だった。その時に久しぶりに以前共演した俳優さんと会えて嬉しかったらしい。楽しそうに話してくれた。

向かったのはいつもの焼肉店。

個室に入り、いつも通りの食事を楽しんでいた。が、

(全然お腹いっぱいにならない、、、)

何故だかいくらでも食べれそうな気がしてきたが、ここは涼介の支払いだからいつもより少し多いぐらいの量にしておこうかと考え、いつも通りに少し加えた量で追加注文する。

お手洗いのタイミングで生理、食欲と調べてみると、自分と同じ症状の人がいることがわかった。

(これ、普通なんだ、、、ちょっと安心した)

初めての事が多すぎて何が正しいのかよくわからない。知らず知らずのうちに少しだけ不安になっていたらしい。

ふぅ、と息を吐き席へ戻る。