特殊 (ページ27)

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手術と言う単語に本当にドッキリでは無さそうとやっと気づいてくれたメンバーは気が抜けたのか姿勢を崩し、たくさん質問して来た。

「知念2週間前ぐらいに体調悪くしてたのって、あれ生理中だった？」

「そう、お腹も腰も痛くて貧血で気持ち悪かったの」

「やっぱり痛いんだ」

「うん、僕の場合は足もあんまり力が入らなくて」

「え、ダンス大変だったじゃん」

「そこは薬の力に頼ったよ、あの、

ーーーーーみんな気持ち悪くない、、、？」

「何が？」

「僕、、、これからも一緒にいていい、、、？」

「ばかだなー知念、当たり前だろ」

「何？不安だったの？」

みんなが笑いながらそう言うから、僕はほっとして気づいたら泣いていたらしい。
よしよし、とみんなに撫でられメンバーへの報告は無事出来たのだった。

「このことは家族とメンバーとマネージャーと事務所の上の人しか知らないから、みんな内緒にして欲しいんだけど、、、」

「確かに、これは言わない方がいいかも」

「何人か怪しいやついるもんな」

「シッ」

「え、何？」

「ううん、ファンの子も混乱するだろうし、言わない方がいいと思う」

「言わないよ、もちろん」

「ありがとう」

こんこん、とドアをノックする音が聞こえ、マネージャーが入ってきた。

「話終わった？」

「終わったよ」

「じゃあ、みんな移動するよ」

「はーい」

ぞろぞろと移動する。

拒まれなくて良かった、、、安心した僕は息を吐きみんなの後をついていく。
後ろから肩を抱かれ手が伸びて来た方を見ると涼介が微笑んでいた。

「よかったな」

「うん」

「ほらな」と言われ思わず涼介のほっぺをつねるとつねられ返された。仕返しされた僕も涼介も痛かったはずなのに笑っていた。

そのまま車へ向かい、僕らはスタジオへ移動したのだった。