1 ページ1
ある日、何時も通りに仕事をした帰り、
急に気持ち悪くなってマネージャーに病院に連れて行かれた。
その時は特に何の異常もなかった。
ーーーが、何かあっては不味いとメンバーが騒ぎ出し僕はマネージャー監視の下精密検査を受ける事となった結果、
「半陰陽って言葉聞いたことありますか?」
「いえ、はんいんよう、、、?」
「知念さんの身体には男性の性と女性の性が両方ついています」
医者の言葉に時が止まった。
まず、この年齢で初潮がきていた。
膣が未熟なため血が溜まり中で固まってしまうこともある為手術で入り口を拡げないといけないらしい。
らしいと言うのは、医師から説明を受けたが衝撃が凄く内容を殆ど呑み込んでいなかったから。
一緒に話を聞いていたマネージャーに後から聞いてまた混乱してしまったのは言うまでもない。
また、両方の性を持って生まれた人間は少ないが存在しているそうだ。第二次性徴頃までには身体の為にどちらかの性を選択する事が多いそうだが、自分の場合はそうはいかなかった。
出産の時には男性の性のみだったが、後天的に女性の性の部分が成長している状況らしい。
「知念さんの場合、どちらかを手術で無くしてしまうことによって身体に異常をきたす場合があります」
こことここが繋がって、と懇切丁寧に説明してもらったが良くのみこめない。
不安な気持ちが迫り上がって、分かるはずの言葉が分からなかった。
僕は、仕事を、続けられるのだろうか。
男性のみの事務所だ。女の性を持っていた自分がこのままいられるのだろうか。
メンバーになんて言おう。せっかく決まっていた仕事が自分のせいで駄目になってしまったら、、、
気持ち悪さがピークに達し、そのまま僕は気を失った。
75人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:マカロニ | 作成日時:2021年2月18日 20時