頑固者が2人おりまして

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マネージャーの青木さんが私が電話しているのに気がつかず、話しかけてきたことで、全てが露見してしまったわけで。




壱「じゃあ、いつもの居酒屋に終わり次第集合。




断ろうとした罰や」




待っとるからなあ、と笑いで震えた声で言う壱馬に、青木さんを睨まずにいられなかったのは言うまでもない。









＿＿＿









壱「おつかれー笑」




『.......はあ、もう、はあ』




ニヤニヤしてる壱馬に迎えられ、向かいの席に座る。




壱「ほんまに巻きで終わったんやな、撮影〜」




『今日は家でゆっくりしたかった』



壱「癒してやるって〜」




いつもの頼んどいたで〜と微笑んだ、壱馬にさらにため息がもれる。




岩さんに断りいれなきゃなあ。




次合わせられるのいつだろう。




そう思って、テーブルの下で、iPhoneのスケジュールアプリを開いた。




次の休みは.......。





壱「おーい」




『うひゃ』




急に、壱馬が、隣に座って話しかけてくるものだからびっくりして変な声が出た。




壱「うひゃってなんや、うひゃって笑。



.......で、Aちゃん、なんで断ろうと思ったのかなあ？」



『.......仕事.......？』



壱「はてながつく仕事なんて仕事やないわ」




『あー、もう、ごめんって』



壱「で、ほんとは？」




いつもは向かい側に座ってるのに、隣に座り、頬杖をついて、上目遣いで私を見る壱馬に、観念して口を開いた。




『今度、三代目さんのMV出るんだけど、岩さんとペアダンスするわけで、その合わせの日で提案されたのが、壱馬と約束してた日の夜ってわけ』




壱「.......ふーむ.......」





壱馬はそう考え込んだ。

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