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壱「今日は、昼間だけやからなあ」



『岩さんとの合わせあるからね』



壱「だから」





そう言って、楽しそうに笑った壱馬。









____









にゃ〜。




あちらこちらから聞こえるのは猫の鳴き声。



足元に体を擦り付けてくるのは、白い猫でしゃがんで頭を撫でる。




『.......かわいい』




けども。





『なぜ猫カフェ?』




かわいいけど。




とりあえず座ろうかな、と壁際に向かって歩けば、白猫ちゃんも後ろをついてきた。




壱「ここ保護猫カフェやねんて、樹から聞いて、一回来て見たかったんや、癒されるし」




最近犬猫両方好きやし。



そう言って、寄ってきた黒猫の喉をなでる壱馬。




『なんか、最近忙しかったし、こんなふうに癒されることなかったし、嬉しいかも』



壱「最近、仕事詰まってたし、ストレス溜まってるかもな、思うたのは当たりやなあ」




そう言って、私の頭まで撫で出した、壱馬。




『.......猫扱いしないで』




壱「甘え上手な方が女はモテるで」




『.......ふむ』




壱「あ、やっぱなし、モテるのは俺にだけええわ」





そう言いながら、まだ、頭を撫で続ける壱馬の手に手を伸ばすと、パシっと掴まれた。




壱「俺しか見えへんようになればええのにな」




そう、真剣な顔で、私の目を射抜くように真っ直ぐに、見つめてきた壱馬の深く黒い瞳に吸い込まれそうになる。



逸らせないような、そんな、熱っぽい視線。



このまま、見つめてたら、きっと、ダメだ。



そう感じた。




『ばかじゃないの』



壱「本気ですけどね」




私は、苦し紛れに視線を逸らした。



気をまぎらすように、この猫カフェに入った時から擦り寄ってきて、今は私の膝の上で丸くなっている白猫ちゃんの頭をそっと撫でた。

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NONAME(プロフ) - 桔梗さん» いえいえ!きっと大丈夫だと思いますよ(*^^*) (2020年2月24日 6時) (レス) id: e70f91340d (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - NONAMEさん» ありがとうございます泣 私も受かってる事を祈ります笑 (2020年2月22日 17時) (レス) id: 629eee7122 (このIDを非表示/違反報告)
NONAME(プロフ) - 国家試験、お疲れ様でした(*^^*)無事に合格している事を祈ります! (2020年2月18日 19時) (レス) id: e70f91340d (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - あやみさん» 取り急ぎお返事だけ泣。お互い実力発揮できるように頑張りましょう泣。国試終わったら更新も頑張ります!お互いよき結果となりますように! (2020年2月15日 10時) (レス) id: 629eee7122 (このIDを非表示/違反報告)
あやみ(プロフ) - 初めまして。わたしもその日受験します。お互い頑張りましょうね!!作品いつも楽しみにしています! (2020年2月10日 8時) (レス) id: 580d84caa9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桔梗 | 作成日時:2020年1月17日 19時

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