頑固者が2人おりまして

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今は、っていうか、私は本当に求めてない。




なんなら、結婚は、お見合いでもいいし。




根本的に、恋愛向きじゃないのだ、私は。



面倒くさがりだし、あまりにも追っかけられると、地の果てまで逃げたくなる、そんな、恋愛に向かない性分なの。




壱「俺、諦め悪いから、付き合うって言った方が早いで」




『どんな脅し方してんの、馬鹿なの？』





じとっと、目を細めて壱馬の方を見れば、そういうとこ、可愛ええよな、っと笑う。




可愛い要素どこにあった、教えてくれ。




そう思いながら、また、ため息をついてしまった。




壱「.......だって、気がついたら好きやったんや。




Aを知れば知るほど、好きになる」




『.......はあー、こういうことになるなら、飲み仲間にもならなかったよ』




壱「言うと思うた〜」




そう言って、笑う壱馬に、こいつ全く悪いと思ってないな、とすっと目を細めて睨めば、へへっと笑う。




壱「まあ、諦め悪いから、うんって言うまで口説けばいい？」



『.......立場、自覚しなよ。




お互い、撮られたら、まずいでしょ？』




壱「撮られたら結婚しよ」




『話聞いて？』




お互い同じ事務所の、所属なんだし、面倒でしょう。




あなたはTHE RAMPAGE。



私は、LDH所属の女優ですよ、ご法度だろう。



事務所内での恋愛なんて、どんな目で見られるか、分かっていることじゃないか。




『私、恋だとか、愛だとか、信じてないんだよね』





壱「.......ほお」

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