僕が想うのは【裕×亜】

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『い、いや、ほら、私には似合わないですし……』



亜「でも、着てみたくて買ったんでしょ？



着てみてよ、可愛いって」



そう言って、亜嵐さんは、私にそのワンピースを押し付け、ピアスはこれ、ネックレスはこれ、バッグはこれ、はい、メイクしてきて、と私を部屋に残したまま、一旦出るから、とドアを閉めた。



亜「とりあえず五分で着替えてね♡



五分経ったら開けるからな」



『……ひっ！！』



亜嵐さんのその言葉とにこやかに微笑む表情から、本気だと察した私は急いで着替え始めた。



五分ギリギリで着替え切った私の部屋入ってくると、じゃあ、メイクとかしてて、と言った亜嵐さんはまた私のクローゼットを物色し始めた。



次は何捨てられるんだ……とひやひやしているけど、早くメイクしなくては亜嵐さんから急かされてるのは目に見えてるし急いでいる。



それに捨てられたくないものもある。



唯一、裕ちゃんからもらった、トレーナー。



それは捨ててもらっては困るから早く私もクローゼットに行かなくてはならない。




亜「なんだあ、早かったね」



『うわっ、亜嵐さん、そんなに捨てるんですか？！』



亜嵐さんはゴミ袋２つ持っていたからだ。



『……その、トレーナーはダメです』



亜「え？」

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