僕が想うのは【裕×亜】

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亜「……都合のいい女になっちゃ、追っかけてくんないよ」



亜嵐さんは、そう言いながら口に唐揚げを放り込んだ。



“都合のいい女”と言われて、ああ、裕ちゃんにとって私はそうだったのかもしれない、なんて分かってたくせに目を逸らしていた事実を亜嵐さんに突きつけられた。



亜「……まあ、裕太くんのことだから、都合のいい女ってまで悪い表現にはならないかもだけど。



でも、すぐ手に入りそうな女でいたらダメだ」



亜嵐さんにそう言われて、でもそれってどうしたらいいの、と困ってしまう。



裕ちゃんが、ずっと好きで、裕ちゃんしか見えてないし、裕ちゃんが私の感情のスイッチなのに、どうしたらいいんだろう。



亜「まあ、とにかくまずは裕太くんが知らないAちゃんがいるって思わすために、イメチェンしたり、俺と仲いいのかなって思わせるしかないよねえ」



そうまた、亜嵐さんが微笑んだ。



なんでそうなるのか意味わからなかったけど、








＿＿＿









裕太side



玲「Aに振られたからって俺らに声かけるとか寂しがり屋なの？」



隼「まあ、どうせ俺らも何も用意してなかったからよかったけど笑」



Aを亜嵐くんにとられたから、まだスタジオに残っていた最年少コンビに声をかけたら、付き合ってくれて少しほっとする。



……このまま家に帰ったらあの二人のこと考えてモヤモヤしそうやし。




なんか、亜嵐くんは、Aのこと本気で好きそうに見えへんから心配やねん。

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