5-1.桜の花(花魁パロ ページ11
「今晩君と一緒にいさせて下さい！！」
「ええ!？」
‐‐‐‐‐
こんなやりとりがあって。
それからというもの、毎日のようにやって来る。
「桜！」
「こんばんは涼介」
「こんばんは！」
この人は山田 涼介。
あの日、廊下でぶつかった僕を女の子だと思って一目惚れしちゃったんだって。
ちゃんと男だって教えたのに、それでも引かないこの人は相当物好きだと思う。
まぁ、そういう人達を相手にしてる僕が言えたことじゃないけど。
「今日は何してたの？」
「ん〜？今日は庭で日向ぼっこしながらお昼寝してたよ」
「何それ可愛い〜、まるで子ウサギ〜。そんな桜見てみたい〜」
「お昼はお店やってないからね」
「そうだねぇ、でもいつか見てみたいなぁ」
「ふふふ、涼介は何してたの？」
「俺は仕事でちょっと遠出しててさ」
「そうなんだ？」
涼介は毎日来てるのに、僕のことを抱いたことがない。
毎日僕とお喋りして、一緒布団に入って眠るだけ。
最初はどうして抱かないのか気になって聞いてみたら、
「俺は桜を抱くためにここに来てるんじゃないよ」
って…
‐‐‐‐‐
初めて会ったあの夜の日は、部屋に入るなり僕が着物を脱ぎだすと慌ててそれを止められて、また綺麗に着せられてしまった。
そして友達もいるからって何もせずに帰っちゃったの。
次の日は涼介が持ってきたお菓子を食べてお喋りして、そろそろ寝ようって言った涼介が着物を脱いで肌着になったから、僕も肌着になって布団に横になった涼介の裾除けに手を掛けたの。
そしたらまた慌てて止められた。
「普通に寝るだけだよ」って、おっきめの布団に少し離れて寝転んで、お喋りしながら知らない間に二人とも寝ちゃった。
その次の日、寝る時間になって涼介は僕にこう言った。
「俺は桜とそういう事する為に来てるんじゃないよ？」
「そうなの？」
「うん」
「僕のこと抱かないの？」
「うん」
「……は！もしかして涼介ってその…機能してないの…？」
「しとるわ！！」
大丈夫らしい。
じゃあ、どうして僕を抱かないんだろう？
何しにここに来てるんだろ？
最初はずっと考えてたけど、いつの間にか気にならなくなってた。
店の外の世界を教えてくれる涼介の話が僕は好きだし、一緒に話すのがすごく楽しい。
多分、友達がいたらこんな感じなんだろうな…
涼介といるのがただ楽しくて、そんな事すっかり考えなくなったんだ。
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チーズケーキ(プロフ) - 初めまして！この作品、特にちねんちゅーシリーズ大好きです！更新楽しみにしてます！ (2016年12月24日 22時) (
レス) id: 887e813822 (このIDを非表示/違反報告)
えみ - この作品大好きです。これからも頑張ってくだい。 (2016年12月20日 18時) (レス) id: 20c479229f (このIDを非表示/違反報告)
ありこ(プロフ) - 皆様、コメントありがとうございます。雑なお話ばかりですが楽しんで頂けて幸いです。更新は気まぐれですが、これからもよろしくお願いします。 (2016年12月5日 1時) (レス) id: 0a1f704509 (このIDを非表示/違反報告)
加奈(プロフ) - この作品好きです！頑張ってください！ (2016年12月2日 23時) (レス) id: 61ec167abe (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんゆー☆ - ちいも山田くんも可愛いです！逆バージョンも見てみたいです！ (2016年11月7日 18時) (レス) id: 21765a648b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありこ | 作成日時：2016年11月6日 19時
