love 34 ページ35
Hikaru side
「お邪魔しまーす。」
あらかじめ開けられていた扉を開けると、
フローリングの床が続いていた。
「こんにちは、っておー！すげぇ。」
リビングに入った瞬間に目に入る壁際中央のベッド。
その上では伊野尾ちゃんがスマホを見ていた。
「あ、いらっしゃい。
すみません、お忙しいのに。」
後ろからの声に振り返ると大きめの鞄とハンカチを持ったAちゃんがいた。
「いえいえ、全然大j…「大丈夫。光は暇だもん。」伊野尾ちゃん！」
ベッドに目を向ければスマホから顔を上げて、
こちらを見て笑っている彼がいた。
貴「ふふっ。すみませんね、
変なこと言っちゃって。」
「あ、いえ。」
少しお腹が膨らんだのか、ゆったりとした服を着る彼女は今日も幸せそうな笑顔で笑う。
その笑顔を見ながら俺はキッチンに移動した。
慧「Aー、今日はなにで行くの？」
貴「なにって、電車だけど？」
慧「電車！？大丈夫なの？」
急に大きな声を出したかと思えば
驚いたような顔をする伊野尾ちゃん。
貴「平気だよ。」
慧「薮に送ってもらえないの？」
貴「薮さんとは一緒じゃないもん。
そんなに心配しなくても大丈夫だよ。」
彼女の言葉に納得ができないのか、伊野尾ちゃんはベッドから少しだけ体を乗り出している。
貴「もー、そんなにか弱くないから。」
呆れたようなAちゃん。
それでも引き下がらない伊野尾ちゃんに彼女がゆっくりと歩み寄って、
.
その顔は重なった。
.
彼女が離れると、そこにいた伊野尾ちゃんの耳が少しだけ赤く染まっていた。
「じゃぁ光さん、お願いします。」
そんなふうに颯爽とリビングを出ていくAちゃんの耳も赤く見えた。
・
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Blue White(プロフ) - コメントありがとうございます。Dcaも読んでくださったんですね！感謝、感謝です。この先の展開ではBlueWhiteの世界観がたっぷり出てきますので、お楽しみに！ (2018年4月3日 10時) (
レス) id: d030cca7ce (このIDを非表示/違反報告)
梨乃(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいている梨乃です。Don'tcryanymoreの印象が強かったので愛のチカラがとても新鮮に感じます！！これからも更新楽しみにしています！青色さんと黄緑さん、私も大好きです！世論なんて知りません！笑笑 (2018年4月2日 17時) (レス) id: 8e1fd5095a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Blue White | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/bluewhite01/
作成日時：2018年3月20日 19時
