love 32 ページ33
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朝、目が覚めて、
随分と重く感じるようになった体を起こす。
廊下の壁をつたいながら
ゆっくりと歩みを進めていく。
いつものような朝食のいい匂いはしてこなかった。
少しだけ開いていたリビングの扉を押し開けると、そこには昨日までとは大きく様変わりした部屋があった。
「どう、したの。」
貴「あ、慧。おはよう。
ちょっとした掃除だよ。」
「家具の位置を変えるほどの掃除?」
貴「あー、まぁね。」
嘘がバレたかのように、彼女はタジタジする。
彼女は嘘をつくのが本当に不得意だ。
貴「やっば、ご飯作らなきゃ。」
彼女は持っていた掃除機を床に置いて、
再び慌ただしく動き出す。
「A落ち着いて。
そんなに急がなくてもいいから。」
もう、1人の体じゃないなんて言えば
照れたように耳をほんのりと赤く染める彼女は
今日も楽しそうにエプロンを付ける。
.
何となく、気づいている。
不自然に空けられた窓際の空間。
その大きなスペースを空けるのは
必ず理由がある。
.
貴「お待たせ。」
お盆を持った彼女が俺の目の前に1つずつ食器を置いていく。
ふわふわと上がる湯気からは、
美味しそうな香りがした。
「いただきます。」
貴「はい、どうぞ。」
2人で手を合わせる音がして、
今日も1日が始まる。
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Blue White(プロフ) - コメントありがとうございます。Dcaも読んでくださったんですね!感謝、感謝です。この先の展開ではBlueWhiteの世界観がたっぷり出てきますので、お楽しみに! (2018年4月3日 10時) (レス) id: d030cca7ce (このIDを非表示/違反報告)
梨乃(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいている梨乃です。Don'tcryanymoreの印象が強かったので愛のチカラがとても新鮮に感じます!!これからも更新楽しみにしています!青色さんと黄緑さん、私も大好きです!世論なんて知りません!笑笑 (2018年4月2日 17時) (レス) id: 8e1fd5095a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Blue White | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/bluewhite01/
作成日時:2018年3月20日 19時