love 17 ページ18
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ﾁｸﾀｸﾁｸ…
時計の秒針の音だけが部屋には響いていた。
「あーらら。」
突然キッチンの方から聞こえた彼の声に
私は慌ててパソコンを閉じて顔を上げた。
慧「ごめんね、A。」
「何が？」
慧「お酒のボトル、冷やしてくれてたでしょ。」
「大丈夫だよ。いつでも飲める。」
昨日、彼の誕生日を祝うために冷やしておいた少し高めのシャンパン。
お酒に弱い彼でも飲めるようなものを光さんから買わせてもらったものだ。
慧「そっか。おはよう、A。」
ボトルをしまった彼はリビングまで来て、
私を後ろから抱きしめた。
「おはよう、っていう時間でもないけどね。」
慧「んもう。いいじゃん、土曜日なんだし。」
彼は拗ねたように私の首筋に顔を埋めた。
「ご飯、食べよっか。」
慧「うん。白米ね。」
「はいはい。炊いてあるよ。」
少し多めに盛った白米と、味噌汁やちょっとした炒め物を彼の前に並べれば、彼は幸せそうな顔をして箸を握った。
慧「いただきます！」
「はい。」
慧「んー！」
リスのように口いっぱいにご飯を詰め込む彼から悲しいオーラなどは一切感じられない。
けれど、
昨日、診断を受けた時、彼は時が止まったように遠くを見つめていたし、寝れないのか何度も寝返りを打っていた。
慧「うん！うまいねぇ。」
ほら、今だって。
涙声なのは聞いてるだけで分かるのに、
彼は笑顔でご飯を口に運び続けている。
「慧…」
慧「ん？どうした？冷めちゃうよ。」
「無理しなくていいよ。」
慧「え、無理なんか、してないよ…」
そう言う慧の頬を1粒の雫が伝った。
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Blue White(プロフ) - コメントありがとうございます。Dcaも読んでくださったんですね！感謝、感謝です。この先の展開ではBlueWhiteの世界観がたっぷり出てきますので、お楽しみに！ (2018年4月3日 10時) (
レス) id: d030cca7ce (このIDを非表示/違反報告)
梨乃(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいている梨乃です。Don'tcryanymoreの印象が強かったので愛のチカラがとても新鮮に感じます！！これからも更新楽しみにしています！青色さんと黄緑さん、私も大好きです！世論なんて知りません！笑笑 (2018年4月2日 17時) (レス) id: 8e1fd5095a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Blue White | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/bluewhite01/
作成日時：2018年3月20日 19時
