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慧の誕生日が明日に迫った6月21日。





私たちは帰宅ラッシュで人の溢れる駅前を歩いていた。








「お、やぶぅー!」




私の横を歩いていた彼は少しだけ前に出て、そう呼びかけた。








銅像の前で携帯を見ていた男性がゆっくりと顔を上げ、私たちに気づくと笑顔で小さく手を振った。








慧「やっほーってさっきまで仕事場に居たけど。」



薮「まぁな。こんばんは、三島先生。」



「こんばんは。」



慧「あのさ、



この人の苗字、伊野尾なんですけどー。」









そうだった。









でも、なんだか薮さんには前の苗字で呼ばれる方がしっくりくる気がしていた。







慧「てか、先生って言うと固くない?」



薮「じゃぁ、なんて呼ぶんだよ。」



慧「Aさん…いや、A先生……んー、どれも俺が嫌だな。」



薮「なんなんだよ。」







笑う薮さんとは裏腹に慧は真剣な顔つきをしていた。






「何でもいいですよ。何とでも呼んでください。」



薮「はい。ほら伊野尾、光が待ってんぞ。」



慧「うぇ?あ、行くいく!」











慧「店の名前、変わってないんだ。」



「来たことあるの?」



慧「あー、まぁね。」








私たちが扉を開けたこの雰囲気のいいお店の名前は、『light』だった。









チリン…





店の扉に付けられたベルが可愛げな音を鳴らす。







「いらっしゃいま、あ!伊野尾ちゃん!」






聞いたことのある声が元気よく響いた。







慧の体で見えなかったその先にいたのは、









「光、さん?」








カフェエプロンを腰に巻いた光さんだった。


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Blue White(プロフ) - コメントありがとうございます。Dcaも読んでくださったんですね!感謝、感謝です。この先の展開ではBlueWhiteの世界観がたっぷり出てきますので、お楽しみに! (2018年4月3日 10時) (レス) id: d030cca7ce (このIDを非表示/違反報告)
梨乃(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいている梨乃です。Don'tcryanymoreの印象が強かったので愛のチカラがとても新鮮に感じます!!これからも更新楽しみにしています!青色さんと黄緑さん、私も大好きです!世論なんて知りません!笑笑 (2018年4月2日 17時) (レス) id: 8e1fd5095a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Blue White | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/bluewhite01/  
作成日時:2018年3月20日 19時

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