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「はぁー。」







彼の大きな溜息が私のいるキッチンにまで聞こえてくる。







慧「テンション下がるぅ…」








きっと無意識に言ったであろう彼の言葉は

私を不快の道へと誘う。







「じゃぁ、食べなきゃいいじゃん。」







言ってしまった言葉は撤回することが出来ない。







つい言ってしまったその台詞に私は口を抑えた。








慧「なにそれ。」




少し低い彼の声が聞こえた。







慧「約束したよね?で、A承諾したよね?」





彼の言う約束は私たちが同棲を始めた頃に誓い合ったことだ。





『俺、朝は白米派なんだよねー。』

『じゃぁ、毎日ご飯炊くね!』





そんなことを言った記憶がある。






「仕方ないでしょ。私だって忘れちゃうことあるの!」



慧「もういいよ。」





彼はムスッとした顔でジャムの瓶を手に取った。







スル…






スルスル…






慧「んあ、もう!何で開かないのこの瓶!!」






彼は目の前の瓶を睨みながら、言葉を発することの無いそれに向かって文句を言い続けていた。






「ふふっ。」




慧「あ!今笑ったなー?本当に開かないんだって!」






まるで開けてみろとでも言うように彼が差し出した瓶を受け取り、着ていたエプロンを使って蓋をひねった。






カポ







「はい、どーぞ。」


慧「すっげえ…」





彼は私と瓶を驚いたような顔で交互に見ていた。





次第に彼の表情は柔らかくなり、いつしか笑顔になってジャムをパンの上に乗せていた。


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Blue White(プロフ) - コメントありがとうございます。Dcaも読んでくださったんですね!感謝、感謝です。この先の展開ではBlueWhiteの世界観がたっぷり出てきますので、お楽しみに! (2018年4月3日 10時) (レス) id: d030cca7ce (このIDを非表示/違反報告)
梨乃(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいている梨乃です。Don'tcryanymoreの印象が強かったので愛のチカラがとても新鮮に感じます!!これからも更新楽しみにしています!青色さんと黄緑さん、私も大好きです!世論なんて知りません!笑笑 (2018年4月2日 17時) (レス) id: 8e1fd5095a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Blue White | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/bluewhite01/  
作成日時:2018年3月20日 19時

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