ブルースター４ (ページ8)

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確かに、藤原くんだった。
いつ帰って来たのかは分からないけど、ジャージとTシャツっていう凄くラフな格好をした藤原くんが部屋から出てきていた。
男の子だからジャージでも違和感ないかも知んないけど…そういえば私、今ジャージ…うわ、恥ずかし。

樹「あれ？何やってんの、2人して…」

私が服装を気にしてる間に、いつの間にか藤原くんはすぐ傍にいた。
そっか…ここ、食堂への通り道だった…。

千晴「あっ、えっと…」

樹「あ、そっか。さっき佐藤さん呼びに行くって言ってたっけ」

千晴「う、うん。今、食堂に行くところ」

…何か私の存在、無視？
っていうか、何か異様に仲良くないですかこの2人。

…掃除とか、そういえば一緒だったっけ。

樹「じゃちょうどいいや。一緒に行こう」

千晴「…いいの？」

樹「いいのって…すぐそこの距離だけど？」

千晴「あ、そっか…」

樹「…何か、本当に放っておけないな」

千晴「え？」

何かもう、我慢できなかった。

葵唯「私、先行っとく」

千晴「え…葵唯？」

樹「ちょ…佐藤さん！」

知らない知らない知らない。
何か分かんないけど、すっごい苛々してきた。
2人が呼んでるのは分かってたけど、構わず私は先に食堂へと向かった。

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