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夏輝「地域のボランティア活動として…募金を、してほしいと」
壱馬「…んあ？」
慎「…募金、って…」
北人「まさか…駅前とかでずっと立ちっぱなしの…アレ？」
少しびくびくしてた…吉野くん。
夏輝「……はい、そうです。アレです。それもピンポイント…場所は駅前です」
がくーっと、吉野くんだけじゃなくて、陽向や葵唯も肩を落とした。
陽向「せ、せっかくの休みがぁ…」
椛「…」
葵唯「…人生疲れた」
葵唯…大丈夫かな。
嫌なことがあると、”最悪”か”人生疲れた”…しか、言わないけど。
千晴「…それって、やっぱり…」
夏輝「…やっぱり、ですね。僕も入って、梅寮の10人…ということになってます」
やっぱり…そうなんだ。
壱馬「そう言えば俺…何かさっき顧問に『今週の土曜日は本当に休みだから、安心して行って来い』とか言われたわ」
樹「…あ、そういえば俺も言われた…全く同じこと。何かと思ってたんだけど…」
夏輝「なるほど…合わせましたか」
部活とボランティアが重ならないように、っていうことかな。
でも…何でまた私達にそんなこと…。
陽向「ううっ…涙がぁ」
北人「だ、大丈夫…？」
慎「…変な奴」
壱馬「だりー…」
樹「駅前…」
椛「仮病使えばいいんじゃない」
葵唯「あ、お腹痛いでーす」
千晴「い、今は意味ないよ…」
夏輝「んー…まあ、適当に頑張るしかないでしょう。まさか、逃げるなんて言いませんよね…瀬口くん？」
黎弥「言わない言わない。ってか何でお前俺にだけはそんなにきついの」
夏輝「さぁ。自分で考えてください。あ、それと1年生の各クラス風紀委員女子も来るそうですよ」
風紀委員女子…ってことは、うちのクラスは松本さん。
…また、波乱が起きそうだね。
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ep.28 梅寮生10人の土曜日の休日はなく駅前で募金活動→←��
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作者名：桜花 | 作成日時：2021年5月31日 0時
