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北人「さすがめんどくさがりの2人…」
椛「息もピッタリだったわよね」
千晴「あれは凄いなーって思ったかも」
陽向「そうなんだ…」
ってことで、今ここにいるのは私と椛と千晴と、長谷川くんと吉野くん。
で、今ここにいないのが葵唯と川村くんと藤原くんと。それから、瀬口くんというわけですね。
…澤本先輩は別としてだけど。
なるほどね…。
似た者同士だとは思ってたけど、そこまで気があうか…。
…いや、気が合うって表現はおかしいかな？あの2人って結構いがみ合ってるし…。
…にしても、誰も来ないね。
北人「…樹は、まだ？」
慎「少なくとも、こっちには顔見せてない」
椛「部屋に戻ってる可能性なら、あるかもしれないけど…おそらく、藤原くんならその可能性は少ないでしょうね」
千晴「そうだね…」
陽向「…どうしよっか？ちょっと早いっぽい…」
北人「よね…でも、せっかく作ってくれたのに冷ますのも、何か悪いな」
慎「…じゃあ、呼んでくるか」
私と吉野くんの言葉を聞いてか、長谷川くんが動いた。
そのまま、キッチンを出て行こうとしたんだけど…。
ピタリと、出入り口のところで止まった。
北人「…あれ、慎？」
慎「…樹、帰って来た」
私達に顔を向けて、それだけ言った。
北人「え、ホントに？」
吉野くんはすぐさま反応して、長谷川くんのところに向かって行った。
何か…私達女子、取り残された気分…。
私達がボケーッと立っている間に、出入り口の向こうから藤原くんの声が聞こえてきた。
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作者名：桜花 | 作成日時：2021年5月31日 0時
