ブルースター４ (ページ27)

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宮本「…」

あ、まずい。
宮本が怒りのあまり手に持っていた教科書を握りつぶした。

どうなることやら。
って、あたしまでもがもう本気で諦めてんのね。

教室は依然とシーンとしてる。
当り前といえば、当たり前になる。こんな雰囲気の中、発言できる人なんていない…

黎弥「あのー先生」

…いや、いた。
川村くん以上の、問題児が。

宮本「何だ」

黎弥「トイレ行っていいですかー？」

宮本「…勝手に行って来い」

黎弥「どーも」

瀬口くんは適当に言うと、席を立って、本当に教室を出て行った。
…何で、今のタイミングで出て行ったのかしら。

宮本「ったく…。本当にあっちの寮は問題児ばっかり…」

葵唯「あんたがそうやって言うから余計酷くなるんでしょ」

………………え、何今の。
………葵唯…？

宮本「…佐藤。お前今、何言った」

葵唯の方を見てみると、教科書が机の上に乗っていなかった。
さっきまでは、出してたはずなんだけど…。
そして葵唯は、足も腕も組んで…座っていた。
さらに、宮本をにらんだ。

葵唯「あんたみたいな教師がいるから、こうやって反発する生徒が増えるの。…そんなことも、わかんないの？」

…葵唯ってば、もう限界っぽかったからね。
とうとうキレたんだ。

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