ブルースター４ (ページ23)

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壱馬「頼むでぇ北人。変わってや」

北人「嫌だよ。何で」

壱馬「俺と佐藤が一緒になって掃除になると思ってるん？」

北人「思わない」

壱馬「だったら変わってや」

北人「嫌だってば。ていうか、僕4番だから変わったら前と一緒になっちゃうよ？」

なるほど…川村くんは2番だったわけね。

壱馬「マジか…じゃあ樹頼むわ！」

樹「え？」

…もう、声普通にでかくなってるし。
と、思ったら…パシンという音が、ロビーに響いた。
葵唯が、川村くんの頭を叩いた音だった。

壱馬「いって…」

葵唯「あんた馬鹿？それじゃカード引いた意味ないじゃん。我慢してよ。こっちだって我慢するんだから」

壱馬「…お前がサボるからやろ」

葵唯「サボりません。っていうか、一回もサボったことないんですけど今まで」

壱馬「どうやろな。北人の目の届かない場所でサボってたりしてるんやない？」

葵唯「あんた本当に奈落の底におとしてあげようか？」

夏輝「はいはい…言いあいは終わりにしてください。で、長谷川くんと藤原くんの番号は？」

これ以上放っておくと完全に殴り合いになりそうだった言いあいを、先輩はいとも簡単に止めてしまった。
川村くんと葵唯は、お互いにムスッとしながら目を合わせようともしていなかった。

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