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私が今日はじめて陽向を見たのは、お昼ごはんを食べる時だった。
吉野くんは、私が食堂から部屋に戻るときにすれ違ったから、適当には起きてたみたいだけど…陽向は、いつ起きたんだろう。
それから、また数時間が経った。
それぞれの休日をそれぞれで過ごし、あっという間に夕方となった。
いつも通りに夕飯を作ろうと私と椛がキッチンに向かう途中のロビーで、川村くんと藤原くんが寝そべっていた。
いつの間にか、帰ってきてたんだ。なんとなく、すぐにわかった。
椛「こんなとこで寝てるし…」
千晴「きっと疲れてるんだよ、2人とも。あ、そうだ…」
ちょうど近くに置いてあった毛布のことを思い出して、私はそれを手に取った。
千晴「このままじゃ風邪ひくし…掛けといてあげた方がいいよね」
椛「…まぁ、そうだけど…随分気が利くのね」
千晴「なんとなくなんだけどね」
その毛布を藤原くんにも川村くんにもかけてあげてから、私と椛はキッチンへと向かった。
ちゃんとご飯も食べないと…体力、つかないもんね。
＊
今日の夕食のメニューはオムライスということになった。
瀬口くんの分は今日はいらないっていう連絡が入ってたから、8人分。
今の時間はちょうど19時過ぎ。
今の今まで作り方とかを確認しながらも、必死に作ってて…
椛「よし…出来た」
千晴「あ、すごい…私がやると、形が上手くいかない…」
椛「そのうち上達するわよ。料理作るのって何かめんどくさいけど、一番将来には役に立ちそうよね」
千晴「うん…私も思った。ちょっと得したかもっていう感じかな？」
椛「そうね…」
陽向「うひゃ！美味しそう！」
私達が話していると、いつの間にやって来たのか…陽向が、キッチンにいた。
その隣には、葵唯もいる。
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作者名：桜花 | 作成日時：2021年5月31日 0時
