ブルースター４ (ページ2)

今日:19 hit、昨日:4 hit、合計:8,277 hit

② ページ2

.

北人「これで終わりかな？」

陽向「お湯もはりかえたし…うん、OK！」

北人「お湯って毎日はりかえてんの？」

陽向「いや？さすがに毎日はもったいないし、定期的に…かな？」

北人「ふーん…何か家庭的だね」

…私が？私が家庭的？
そんなこと…初めて言われた！
何か、顔がニヤけちゃいそう…。

北人「さてと、それじゃあ戻ろっか」

陽向「え？あ、はいはい！」

先にそう言って浴室を出ていく吉野くんを、後から追った。
何かいい人だな…一緒にいても弄ってこないし！
川村くんと掃除した時何か終始色々言われたりしたよね…。
これからは、吉野くんとがいいな……なんて、思っちゃったり…ね。

そういえば、目線が一緒だった…。

その時。
私が馬鹿なことを考えていた罰なのか。
…浴室で、ドターンという音が響いた。

つるりと…滑っちゃったんです私。

北人「え…」

陽向「い、痛い…」

尻餅をついたために、物凄い…お尻、痛いです。
何回さすっても痛い！治ってください！

もうすでに、一度浴室を出たはずの吉野くんだったんだけど…
いつのまにか、私の前で笑っていた。

それも、しゃがんで私に目線を合わせてくれて。

北人「だ、大丈夫？」

少し呆れたような…でも、本当に心配してくれてるような。
どっちだかはわからないけど、でも…見てて嫌になるような笑顔じゃない。
私まで、笑えてきちゃった。…痛いのにね。

.