ブルースター３ (ページ7)

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樹「あ、そういうわけね…うん、わかった」

藤原くんは、葵唯の意見をすんなりと聞き入れた。
それって…葵唯だから聞きいれた、ってわけじゃない…よね？
…別に、いいけど。何でこんなこと考えてるんだろう。

葵唯「で、買い出しが…私と」

北人「…僕と慎、だよね？」

葵唯「…正解。長谷川くん、荷物持ちお願いね？」

慎「…それ狙いね」

葵唯「ご名答」

まるで、語尾に音符でもつきそうな勢いだった。
葵唯…なんだか、すごく楽しそうに見える。
気のせいかな？

ガラッと、急に教室のドアが開く音が聞こえた。
そこには、見なれたのか見なれてないのか分からない、あの人がいた。

黎弥「んぉ？…仲良いね君達。放課後もおしゃべり？」

瀬口くんだ。
相変わらず、服装はだらしなかった。

壱馬「…部活行ってくるわ」

樹「俺も。じゃあ、また」

途端に、2人は動き出した。
藤原くんは昨日忘れていたシューズと鞄を手に持って、川村くんは鞄だけを乱暴に取って。

あっという間に、教室からいなくなっていた。

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