ブルースター３ (ページ38)

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葵唯「そういえば、今日って体育あったっけ？」

樹「あぁ、あるある。3時間目」

葵唯「嘘…最悪。体育大嫌い」

樹「そう言わずに、頑張れ？」

葵唯「…わかってるけどさ」

なんとなく、嫌になる。
何でかなんて…知らないよ。
でも…藤原くんと葵唯が話してるところを見るのは、あんまり好きじゃない…かも。

多分、藤原くんにはたくさん後押ししてもらったことがあるからかな…。
だから、こんなにも気にしちゃうのかもしれない。

北人「西野さん？前…」

千晴「え…」

私が吉野くんに返事をしようとしたときには、遅かった。
目の前にあった電柱に、私は顔をぶつけてしまった。
主におでこだけど…ガンッって…聞こえた。

千晴「痛い…」

椛「でしょうね…大丈夫なの？」

椛が、驚いた表情をして聞いてくれる。
やっぱり皆、何気なく優しいね。

千晴「うん…大丈夫」

おでこをおさえたまま、そう言った。
本当に大丈夫ではあるんだけど…やっぱり、痛い。

北人「あーあ…傷できちゃってる。血も少しだけ出てる」

私の目の前に、吉野くんがいた。
目線が同じだから、心配そうに見てくれているのもよくわかる。

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