ep.20 1週間の時が流れいつの間にか私の心はモヤモヤしだす ページ36
* 千晴 side
あれから、一週間が経った。
毎日先輩とは顔を合わせていたけど、何事もなかったかのように笑顔で接してくれている。
私たちとしては、すごくうれしかった。
でも、その代わりに。
…瀬口くんが、一週間の間帰って来ないって言うことだけが、私達の不安をかきたてていた。
ある、金曜日の朝。
私達はいつも通りに掃除を済ませてから、朝食も終えて、学校へと行く準備をしていた。
陽向「今日は快晴ですなぁ」
葵唯「あんたは年寄り？」
壱馬「年寄りはおとなしくしておいた方がええんやないか」
陽向「…ちょっと！何で私が年寄りなの?!」
椛「あんたが年寄り臭いこと言うからでしょ…」
ポソリと小さな声で、椛が言った。
ハッキリと言わないところを見ると、もう疲れたのかな…陽向の相手。
北人「何かさ、いつも相原さんが弄られてるっぽい？」
樹「そりゃそうなるって…」
慎「適任らしい」
皆…適当だね。
長谷川くんなんて、短いのに一番酷くも取れる言葉だよ。
夏輝「皆さん…もうそろそろ出ないと間に合いませんよ？」
壱馬「え…もうそんな時間なん？」
椛「本当…全然気がつかなかった」
気がつけば、もう時刻は8時を過ぎていた。
ここから寮までは約5分として…集合は、8時20分。
本当だ…少しギリギリかも。
葵唯「ゆっくり行ってもギリギリで間に合うって」
千晴「けど、とりあえず急いだ方がいいんじゃ…」
壱馬「真面目やねんなー…あ、そうや。俺今日部活ないんやった」
ハッと突然思い出したのか、いきなり川村くんは言った。
もちろん、皆何かと反応を示す。
掃除とか…いろいろ、関わってるからかな。
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作者名：桜花 | 作成日時：2021年5月23日 13時
