ブルースター３ (ページ28)

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黎弥「よっこらせっと。失礼するよ」

だけどそんな中で、瀬口くんは葵唯の隣の空いている場所に勝手に座っていた。

葵唯「何か御用でも？」

…葵唯の態度は、いつもと変わりはしない。
腕を組んで足を組んで、瀬口くんを睨むように横目で見ながら言った。

黎弥「んー？色々とね…それよりさ、佐藤さん？君今…」

葵唯「はい？何？」

何言うつもりなんだろ…あの人。
私達は、黙ったまま見守るしかなかった。

…はず、なんだけど。

黎弥「ノーブラでしょ？」

これには、皆が皆固まった。
めっちゃくちゃ笑顔だよ…今の、瀬口くん。

葵唯「……あんた、女のそういうところしか見てないみたいだけど…」

や、やばい！
葵唯の怒りが、頂点に達してる…。
声のトーンが物凄く低くなって、さらに話すスピードがゆっくりっていうことは…葵唯の怒りが、爆発する前兆なんです。

葵唯「いい加減にしないと、自分の命危なくなるよ…？」

スッと、葵唯はゆっくりと立ちあがった。
瀬口くんは澄ました顔をして、立った葵唯を見上げてるけど…まずいよ。
あれ、絶対に叩かれる…。

とうとう、葵唯は腕を上げた。
葵唯に叩かれたら凄い痛そうなんだよね…今まで何人の男が犠牲になってきたか。
頑張れ、本来ならだけど瀬口先輩。

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