ブルースター３ (ページ27)

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陽向「でもあれだね…向こうの寮だったら、こんな広い所で話せてないだろうね」

千晴「そうだよね…あっちには、何十倍の人数がいるし」

葵唯「そこだけはまぁ…評価してもいいのかもね」

葵唯は態度だけでなく、口も達者な様子です。
私達の中じゃ、一番容赦ないよね。

陽向「何だかんだ言って、馴染んでそうだなぁ」

黎弥「俺も？」

陽向「んー？…………う、うひょわぁ！」

千晴「だ、大丈夫？」

び…ビックリした！
横から声が聞こえたなと思ってパッとすぐ横を見たら、ソファーの後ろから背もたれのところに肘をついた瀬口くんが…そこにいたから。
私は思わず、飛び上がって千晴が座ってた方のソファーに飛び移っちゃったし。
ちなみに言えば、3人くらいが座れるソファーがひとつの机を囲んで4つくらいある。
それが、ロビーの端の方にある談話場所…みたいな感じかな。

今私達はさっきまで、一人ひとつのソファーに座っていたってわけ。

でも…でも！
ビックリしたよ！

葵唯「また出た…」

椛「…」

心底、2人は嫌そうな表情を見せた。
度胸あるなぁ。

瀬口くんは未だに制服を着て、そこにいた。

黎弥「そんな嫌そうな顔しないでさぁ…一応、同じ屋根の下で暮らすんだし？」

葵唯「あんたの発言キモいから嫌い」

す、すごい…。
私と千晴は、驚いて思わず顔を見合せていた。
言葉も出ないけど…でも、葵唯の度胸は凄すぎます。

椛はもう、干渉さえしていないし。

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