ブルースター３ (ページ22)

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北人「う、ううん別に…でも、そんなに謝られても…」

千晴「あ、ごめ…じゃなくて、あ、え？」

樹「大丈夫…？」

北人「ご、ごめんね僕も。ちゃんと美味しいよ！」

千晴「…あ、ありがとう」

いつまでも後ろ向きに考えている千晴を見かねてか、吉野くんが先に決定的なことを言ってくれたみたい。
千晴ってば…いつもそうなのよね。何か、軽く心配かも。

慎「…誰か、帰ってきた」

あたし達は今、食堂で一緒に食べていた。
そんな中で、長谷川くんが玄関の方を見て言った。
聴力、いいのね…。

陽向「誰だろ？澤本先輩かな！」

壱馬「…先輩しか、いないんやないの？」

陽向の発言にちょっと疑問を感じたのか、川村くんはまたさっきと同じ体勢で固まっていた。
陽向だけじゃなく、近くにいる長谷川くんや葵唯の顔も見回して、意見を求めている。

葵唯「…私からは言えない。陽向よろしく」

陽向「え…わ、私!?無理無理!!長谷川くん！」

慎「北人パス」

北人「え…い、いや！樹頼む！」

ていうか…結局全員パスしてんじゃない。

樹「ん？…あぁ、何か瀬口がこっちの寮に来るんだって。校長の判断で」

…最終的に、こうなるのよね。
絶対に藤原くんがやってくれるのよね、あたし達が嫌がることを。
本当、尊敬するわ。

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