ブルースター (ページ46)

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北人「あれ、そこ認めるんだ？」

葵唯「だって私間違ったこと言ってないもん」

陽向「これおいしー！ねぇねぇこのパン最高！食堂で売ってたの！」

椛「…あんた馬鹿？空気読めないの？」

陽向「はへ？」

壱馬「…俺馬鹿な女嫌い」

陽向「…だ、誰も川村くんに好かれたくなんかありません！」

あ、陽向ってばムキになってる。
川村くんからしたら、絶対に陽向で遊んでるようなものなんだろうなぁ…。

＊

教室に戻ってみると、やっぱりさっきと同じだった。
皆、私達を避けて行動している。
なんか…気が滅入るなぁ。

壱馬「俺帰ろっかなー」

樹「だからやめとけって」

葵唯「ここで帰ったら多分、他の人達の思う壺になっちゃうよー」

壱馬「…わかってるっての」

苛々したような口調で、川村くんはため息をついた。
…大丈夫、なのかな。

黎弥「おぉ、いた」

壱馬「はぁ？……あ」

私達に向けられた言葉に川村くんが睨みながら反応した。
けど…その先にいたのは。

瀬口…って、人だった。
(留年してるらしいけど…何て呼べばいいのか分かんない。瀬口くん…で、いいのかな)

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