ブルースター (ページ44)

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ep.7 クラス表を破った本当の問題児ページ44

* 千晴 side

何か…凄く雰囲気が怖い。
川村くんや藤原くん達のピリピリした空気ももちろんだけど、宮本先生を刺激するような行動ばかりを繰り返す瀬口…って人も、その理由のひとつだった。
お願いだから…これ以上は、何も起こらないでくださいと、願うしかなかった。

＊

お昼休み。
もちろん問題児として扱われている私達に新しい友達なんか出来るはずがなくて。
結局、屋上で4人…と思ったら、偶然にも川村くん達も一緒になって、8人で食べることになった。

北人「ていうかさ…あの瀬口ってやつ？」

陽向「うん？」

壱馬「あいつなぁ…宮本に比べりゃどうってことないねん」

川村くんは学校内で買ったであろう紙パックのジュースを飲んでたけど…怒りを抑えられなかったのか、紙パックがだんだんとつぶれてきていた。
…お、落ち着いてくださいね。

慎「けど…あいつが本当の犯人だからって、何も変わることはないと思う」

葵唯「証拠も何もないもんね」

椛「馬鹿にされるのがオチよ」

皆もう諦めているらしく、平気な顔をしてそれぞれお昼ごはんを食べている。
…皆いいなぁ。私も皆みたいに、何にも気にしないようになりたいよ。

樹「…何か心配ごと？」

千晴「…え？」

私が一人で考え事をしていたのを見て、藤原くんが声をかけてくれた。
もうすでにお昼は食べ終わっちゃったみたいで、暇だったみたい。
…早いなぁ。

樹「…何か、随分暗い顔してたから」

少し心配そうな顔をして、そう言ってくれた。
本当にここまで気にしてくれる人を見るの…初めて。

千晴「ううん…この先、やっていけるのかなーって、思ってて…」

私が言ったことに藤原くんは何度か頷いて、納得しているみたいだった。

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